イーアクセスがイーモバイル設立を決定した日

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2004年の今日、当時のADSL接続サービスを提供していたイーアクセスが1.7GHz帯を利用するモバイルブロードバンドサービスのための事業企画会社設立を決定しました。
翌2005年には事業会社化し、2007年からデータ通信サービスを開始しました。2011年にはイーアクセスに統合されましたが、2012年にはソフトバンクによる子会社化とソフトバンクモバイルとの業務提携が発表されました。しかし、ソフトバンクの連結子会社となったことから、総務省には両者は一体の事業者とみなされ、ソフトバンクがワイヤレスサービスに利用可能な周波数帯域の割り当て受けられにくい状況下において、それを「買う」ための買収だったのではないかとも言われ、ワイヤレス業界として大変な話題となりました。
その後、ソフトバンクの持ち株比率を下げるなどの対応が行われましたが、紆余曲折ののち、2013年から2014年にはPHS事業者のウィルコムとの合併、さらにヤフーが株式を取得することで、Y!Mobileブランドが誕生することとなりました。このようにイーアクセスとイーモバイルは非常に複雑な運命をたどりましたが、あくまでも前例のない事業に積極的に取り組み、社会に一石を投じてきた企業としての歴史だとも言えるでしょう。

出典: INTERNET Watch