2010年の今日、グーグルの電子書籍販売サービス「グーグル・イーブックス(Google eBooks)」が米国で開始されました。ファイル形式はEPUBとPDFで、ウェブブラウザーのほか、iOSとAndroid用のリーディングシステムが用意されていました。さらに、ソニー社の電子書籍リリーダー「リーダー(Reader)」やバーンズアンドノーブル社の「ヌック(Nook)」でも閲覧できる非常にオープンなものでした。しかし、グーグルが図書館の蔵書を電子化して、検索可能にするグーグルブックサーチ計画とこの計画における著作物の電子化に反対する著作権者は自らが明示的にオプトアウト(離脱)することを要求するという「強硬な企業姿勢」から、出版業界も著作権者も一気にグーグルの事業への警戒感を持つようになりました。その結果、アマゾン社はもちろん、アップル社やバーンズアンドノーブル社と比較しても、それほど大きなサービスへと成長するには至りませんでした。
- INTERNET Watch Google、電子書籍販売サービス「Google eBooks」を米国で開始
出典: INTERNET Watch